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診断と治療について

喫煙はやめたほうがよいですか?

喫煙はやめたほうがよいですか?

回答

喫煙は全てのベーチェット病の症状に悪影響を与えます。

特に、ベーチェット病の中で最も重症な慢性進行型の神経(型)ベーチェット病の発症には、喫煙が関係していることが明らかになっています。

中枢神経病変はベーチェット病の診断から何年もたってから現れることが多い症状です。

喫煙が関係している中枢神経病変の発症をできるだけ避けるためにも、ベーチェット病患者さんには禁煙されることを強くお勧めします。

中枢神経病変をもつ神経(型)ベーチェット病は、治療の効果が得られやすい「急性型」と精神・神経症状が徐々に進行してしまう「慢性進行型」に分類されます。慢性進行型の神経(型)ベーチェット病の患者さんの約9割が喫煙者であり1)、喫煙が慢性進行型の神経(型)ベーチェット病の発症に関係していることが示されています2)

1)Hirohata S et al.: Mod Rheumatol, 22: 405-413, 2012.

2)Aramaki K et al.: Mod Rheumatol. 17: 81-82, 2007