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妊娠・出産について

妊娠中も治療薬は続けられますか?

妊娠中も治療薬は続けられますか?

回答

妊娠中のベーチェット病患者さんは、ステロイド内服薬など胎児への影響が少ないと考えられる治療薬で治療を続けていきます。一部の免疫抑制薬は胎児に明らかな影響が確認されており、妊娠前までに中止したり、他の治療薬に変更したりしておく必要があります。

ベーチェット病の治療薬の中でもステロイド内服薬や痛風・家族性地中海熱治療薬は胎児への影響が比較的少ないと考えられ、妊娠を希望する患者さんはこれらの治療薬に変更して妊娠・出産に臨むことができます。妊娠中は少量のステロイド内服薬で症状をコントロールしていきますが、必要な場合は痛風・家族性地中海熱治療薬を使用することもあります。病状が安定していれば治療薬は中止することも可能です。

妊娠中には一部の免疫抑制薬など胎児への影響が明らかな治療薬は使用できないため、治療薬の選択肢が限られてしまいます。そのため、妊娠中にステロイド内服薬などで病状が安定しない場合は、胎児への影響が比較的少ない種類の免疫抑制薬を慎重に使用することもあります。

妊娠中の治療薬の使用は個々の患者さんによっても異なりますので、心配なことがあったら主治医に相談しましょう。「妊娠と薬情報センター」でも妊娠中の治療薬について相談することができます。

国立成育医療研究センター
「妊娠と薬情報センター」

参考資料:
齋藤滋 他:厚生労働科学研究費補助金 全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針 平成28-29年度報告書, 2018
日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会 編集・監修:産婦人科診療ガイドライン 産科編2017, p76, 2017

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StageⅠの場合でも条件を満たすと医療費助成を受けられる場合があります。

HLA-B51やHLA-A26が陽性でも、それだけでベーチェット病と診断することはできません。なお、遺伝子検査には保険は適用されません。

最近では針反応で陽性を示す患者さんが少なくなってきており、あまり行われなくなってきています。

炎症が治まっても元の健康な状態に戻すことができない臓器の障害を指す。
ベーチェット病では主に眼障害や消化器病変、血管病変、中枢神経病変などによる内臓の障害(および後遺症)が生じることがある

病気や健康状態が生活の質(Quality of Life)に及ぼす影響を測るための指標。身体的な側面(身体機能、痛み、日常活動など)、役割・社会的な側面、精神的な側面、活力・倦怠感などについての質問票を用いて健康に関係するQOLの状態を調べて数値化する。
SF-36、EQ-5Dなどが知られている。

皮膚や粘膜の組織の一部が壊死してなくなっている状態

虹彩、毛様体、脈絡膜は眼球を包むぶどうの実のような色の組織であり、まとめて”ぶどう膜”とよばれる。ぶどう膜とそれに隣接する部位におこる炎症を “ぶどう膜炎”という

小腸のうち、胃や十二指腸に近い側の半分弱を空腸、大腸に近い側の半分強を回腸という。また、大腸の始まりの部分を盲腸といい、そのつなぎ目の部分を回盲部という。

本来は痛風発作の治療や予防に使用されるお薬ですが、ベーチェット病の治療にも使用されています。